2012-06-26 ■ 今回は、台風で中止になった前回の内容で行います。前々回までで、最小述語論理の話は終了です。これである程度数学を展開するための道具は揃いました。それでは、授業第十回目の今回、この枠組みの中で、簡単な算数の証明がどこまで書けるか試してみましょう! その枠組みとして、形式化された算術(自然数と足し算・かけ算の世界)の一つである、最小算術 Q の断片(大小関係に関する公理を除去したもの)を選びます。そして、例として、等式に関する命題(1≠2)を、Qにおいて形式的に証明してみましょう。