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授業第二十回目、本日は古典論理のモデルの話をします。本授業では、最小論理を中心に、非古典論理を取り上げてきましたが、世間の論理学の教科書は古典論理中心です。従って、今のままでは、論文や教科書を読むときに、面食らう恐れがあります。ですので、今回は内井先生の「真理・証明・計算」の前半(1-7章)を題材に、通常の論理学の教科書で扱っている話、すなわち古典命題論理・述語論理とそのモデルを紹介します。
古典論理は、矛盾律・排中律のおかげで自然演繹による証明は難しいですが、一方でモデルは非常に簡単です。そのため、実際に証明をするよりは、モデルを使った恒真式/妥当式かどうかのチェックの方がよほど楽になることが知られています。今回の授業では、いかにそのチェックが楽かを紹介します。
- 作者: 内井惣七
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